2016.04.01

新学期と蚕と繭の関係と松田かやさんの作品到着。

4月がはじまりました。

 

新年度・新学期とは
縁の遠いbacoではありますが、
どことなく身の引き締まる
感覚があります。

 

そして1年前の今日も
きっと同じようなことを
呟いていたように感じます。

 

そして
数日前の出来事。

 

作り手の松田かやさんが作品を
多数届けてくださいました。

 

matsuda kaya 1

 

今回の作品は鮮やかな色の
ブローチやイヤリングたち。

 

matsuda kaya 2

 

素材はフェルトや糸。

 

matsuda kaya 3

 

フェルトは成形から。
糸も一部染色からされて
作られているそうです。

 

matsuda kaya 4

 

松田かやさんの作品を
bacoで見かけたことのある方は
今回の配色に少し
驚かれたかもしれません。

 

わたしも数日前。
第一印象ではそうでした。

 

ですが、その考えは
数時間も経たないうちに
わたしの中で「ある結論」に
達しました。

 

そのお話はbacoで
作品を前にさせて
いただこうと思います。

 

ここからは、
松田かやさんの
ご紹介を。

 

…………………………

 

松田かや

 

1986年
芸術家の両親の留学中に
ドイツにて生を受ける。

 

1989年
日本に帰国。
その後は茨城県笠間市にて育つ。

 

2008年
東北芸術工科大学
工芸コース卒業。

 

その後、作家活動を開始するとともに
衣服造形家 眞田岳彦さんが主宰する
眞田塾に在籍。

 

2014年より
横浜美術大学に職員として勤務。

 

現在、植物を中心に
パラフィンや和紙・真綿などを使用し
身に着けることの出来る
オブジェとなるアクセサリーや
インテリアとしての装飾品、
インスタレーションなど
様々な形態で制作をしている。

 

…………………………

 

わたしが、かやさんと
はじめてお会いしたのが
たしかbacoを始める
ちょうど1年前の2010年春でした。

 

かやさんが23歳。
わたしは26歳だった頃。

 

その時、
かやさんの作品に溢れる才能を感じ
bacoのopenが現実的に濃厚に
なったら必ずお誘いしよう。と
堅く、心に誓ったことや
その時の衝動感覚だけは
忘れっぽいわたしですが、
今でも鮮明に覚えています。

 

そして、その時の記憶は
脳内で眩しいくらいのtoneに
変換されて思い出されます。

 

その後の6年間のことは話し出すと
さらに長くなるので、割愛します。

 

ただ、今ひとつだけ言えるのは
蚕が作り出す繭が貴重な素材となるように
‘松田かや’という作り手の生み出す作品は
唯一無二の貴重な存在で
bacoがまだ始まってもいなかった頃から
ずっと、あたため続けてきた
大切な作り手の一人だということ。

 

そんな、かやさん
ご多忙中にもかかわらず
先日bacoを訪問してくださいまして
本当に色々なお話をしました。

 

そして、ここから1年の間に
「bacoで個展を開催しましょう」と
約束を交わしました。

 

2011年に始めたbacoも
4月23日で’5さい’の
誕生日を迎えます。

 

そんな節目の1年で
松田かやさんの個展を
開催できたなら
とても感慨深い
出来事になると
確信しています。

 

みなさん実現することを
楽しみにしていてください。